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次世代を担う若者の参政意識向上について(令和5年第4回定例会 一般質問)

2.次世代を担う若者の参政意識向上について

(1)小・中学校の模擬投票について

  • 藤沢市で実施されている模擬投票の茅ヶ崎市小・中学校への導入について、その可能性及び検討状況を問う。

(質問1) 藤村ゆかり議員

藤沢市では、選挙の大切さを理解してもらうために、市内小学校120名の児童に対して「ふじさわ選挙教室」が実施され、2023年11月3日のタウンニュースで紹介されました。

藤沢市ホームページ「令和5年度『ふじさわ選挙教室』実施要領」によりますと、7月14日までに、小学6年生を対象に、15校程度を上限として募集し、9月から11月の期間に各校の体育館で45分から90分の授業として実施された事業でした。

藤沢市のゆるキャラなどを立候補者として、どの提案が良かったかを考え、投票してもらうというものです。茅ヶ崎市でも同様な取り組みをされているかどうか、お伺いいたします。

 

(答弁1) 選挙管理委員会事務局長

選挙管理委員会事務局の実施状況についてお答え 申し上げます。

本市においては、実際の選挙で使用する選挙物品を使用いたしまして、架空の「未来茅ヶ崎市長選挙」と題して、投票と開票を体験出来る出前授業を市内中学校・高等学校を対象に平成27年度から実施しているところでございます。

令和3年度の 出前授業は市内中学校2校、高等学校 3校にて実施をいたしました。

令和4年度につきましては、市内高等学校1校で実施したほか、中学校1校、高等学校1校には、選挙物品を貸し出しいたしまして、模擬投票実施の支援を行っておるところでございます。

以上でございます。

 

(質問2) 藤村ゆかり議員

藤沢市の「選挙教室」の目的は、

①未来の有権者である児童・生徒に政治・選挙の意義や大切さを理解してもらいたい

②模擬投票を楽しみながら体験することで、選挙を身近に感じてもらいたい

③将来)選挙権をもった際の投票行動につなげたい

とのことです。

茅ヶ崎市におきましても、折角、時間をかけて実施するのですし、児童・生徒の参政意識という社会スキルを高める よい機会でもありますので、参政意識を高めるための事業にシフトしていくことを提案します。

投票の手順を教えることが大事なのではなく、どの候補を選ぶかの選択の「思考過程」を教えることが大事です。選挙に行かないのは、投票用紙に候補者の名前を書けないから行かないのではなく、どの候補者を選べばよいのかが分からないから、投票に行かないのです。

茅ヶ崎市の全ての小中学校に「選挙教室」を導入し、候補者の提案・主張に注目し、理解し、争点を捉えて考えるプロセスを体験し、5年後、10年後の次世代を担う若者の高い参政意識を育むことで、市政や行政を考えることを学べば、将来、投票する参政意識の高い市民に育ってくれるでしょうし、将来、市職員になりたい、市議会議員になりたい、市長になりたい、と行政・市政に意識の高い市民に育ってくれるでしょう。藤沢市のゆるキャラを使う楽しい選挙教室の導入の提案について、見解をお伺いします。

 

(答弁2) 選挙管理委員会事務局長

選挙管理委員会事務局がお答え申し上げます。

候補者を選ぶために、立候補者やその政策を知っていくことが重要であると考えているところでございます。

そのため必要とされる候補者等の情報の集め方を説明しています。また、模擬投票に際しては、事前に配布しております選挙管理委員会事務局で作成いたしました模擬選挙公報や模擬選挙ポスターを参考に考えて投票するよう促しておるところでございますけれども、教育委員会と連携し、各学校との調整により受け入れやすい効果的な講義となりますよう努めてまいりたいと思います。

以上でございます。

 

(質問3) 藤村ゆかり議員

「未来茅ヶ崎市長選挙」で投票と開票を体験してもらう出前授業を市内中学校・高等学校を対象に平成27年度(2015年度)から実施されている、とのことでもありましたが、2019年4月と2023年4月の茅ヶ崎市議会議員選挙の投票率が公開されておりましたので、比較してみました。

2019年4月の市議会議員選挙においては、「未来茅ヶ崎市長選挙」を

体験した18,19歳の投票率は22.7%、

体験していない25歳から29歳の投票率は20.3%

と、体験した世代の投票率は2.4ポイント高かったです。

2023年4月の市議会議員選挙においては、「未来茅ヶ崎市長選挙」を

体験した18,19歳の投票率は23.73%、

体験した25歳、体験していない26歳から29歳の投票率は19.68%

と、体験した世代の投票率は4.05ポイント高かったです。

同じ世代で2019年と2023年の市議会議員選挙を比べると

2019年4月の市議会議員選挙においては、「未来茅ヶ崎市長選挙」を

体験した20,21歳、体験していない22歳から 24歳の投票率は18.1%、

2023年4月の市議会議員選挙においては、「未来茅ヶ崎市長選挙」を

体験した20歳から 24歳の投票率は19.50%

と、体験した世代を多く含む2023年4月の市議会議員選挙の投票率は1.4ポイント高かったです。

「未来茅ヶ崎市長選挙」を体験した世代の投票率が向上している傾向が見られ、「未来茅ヶ崎市長選挙」の事業が若者の参政意識を高める可能性を示しています。

「未来茅ヶ崎市長選挙」をはじめる直前の2015年4月の市議会議員選挙の投票率のデータがあれば、もっと比較しやすかったのですが、担当の選挙管理委員会も把握されていないとのことでした。

統一地方選挙が4年ごとに実施されることから、年齢別の投票率の統計の年齢区分を、

18歳 19歳

20歳 から 24歳

25歳から29歳

ではなく、

18歳から21歳

22歳から25歳

26歳から29歳

と、4学年ごとの区分にされると、選挙ごとの統計・比較・分析の有効性が高まりますが、ここでは、取得できたデータを用いました。

令和4年度の出前授業は中学校3校に選挙物品を貸出ししていて、それが毎年ほぼ同じ学校であるということですが、13中学校全校に対して「未来茅ヶ崎市長選挙」を活発に実施していただくよう提案いたします。選挙管理委員会の見解をお伺いいたします。

 

(答弁3) 選挙管理委員会事務局長

藤村議員にお答え申し上げますけれども、選挙管理委員会事務局といたしましては、教育委員会と連携いたしまして、各学校との調整により受け入れやすい効果的な講義となるよう務めてまいりたいと思います。合わせて出前授業だけではなく、 選挙物品の貸し出しによる各学校における主権者教育の支援に今後とも務めようと思います。

以上でございます。

 

(質問4) 藤村ゆかり議員

藤沢市の選挙教室を茅ヶ崎市に導入する提案に対して、導入するとも、しないとも、わたくしは認識できませんでした。

3問目の、「選挙出前授業」を茅ヶ崎市内13中学全校に拡大する提案に対し、拡大するとも、しないとも、わたくしには認識できませんでした。

次回の定例会では、若者の参政意識向上のため、同じ提案を「藤沢選挙教室」や「茅ヶ崎選挙出前授業」のもう一方の当事者である、教育委員会にご検討・ご答弁をいただこうと考えております。よろしいでしょうか。選挙管理委員会の見解をお伺いいたします。

 

(答弁4) 選挙管理委員会事務局長

選挙管理委員会 申し上げます

学習指導要領の中でですね「民主政治」、あるいは「 政治参加」、こういったものが 学習が指導要領に則り主権者教育として進められているといったところでございます。一方で、私どもの選挙啓発事業というのは、その主権者教育のその土俵の中で実施し、若干支援的な性格を帯びた中でそれを支援することによって、私どもの啓発事業というのを実現していくと、それを実行していくというところでございますね。先生方が投票箱を用意して実施する、あるいは私どもの方から選挙 物件をお貸しして実施する、あるいは先に申し上げた通り出前授業を差し上げて、それで教育の助けにしていただくと、こういったことについてはどのような形であっても、まあ、主権者教育を進めるかについては、各部、各学校長のご判断によるところでございますので、先ほど申し上げました通り、私どもが教育委員会と連携して、あるいは学校と調整する中でですね、できる限り学校の方で受け入れやすい方法・体制の方、私ども、限度はありますけれども、今後ともできるだけ効率に、ついては、検討の方は進めてまいりたいと考えております。

以上でございます。