こども誰でも通園制度、茅ヶ崎ではどう使える? 湘南3市の比較と、茅ヶ崎市の現状・課題を整理しました
最近、「こども誰でも通園制度」という言葉を耳にする機会が増えました。
保護者の就労状況にかかわらず、保育所などに通っていない小さなお子さんが一定時間、幼稚園や保育施設を利用できる制度です。
私は、この制度は単なる“預かり”ではなく、子どもの育ちを支え、子育て家庭の孤立を防ぐためにも大切な仕組みだと考えています。
今回は、湘南3市の違いを整理しながら、茅ヶ崎市ではどうなっているのか、実施園の状況や今後の課題も含めてまとめました。
こども誰でも通園制度とは?
こども誰でも通園制度は、保育所などに通っていない0歳6か月から満3歳未満の子どもが、保護者の就労要件などにかかわらず、月一定時間まで保育施設などを利用できる制度です。
こども家庭庁は、この制度の目的を、すべてのこどもの育ちを応援し、良質な成育環境を整えること、そしてすべての子育て家庭に対して、多様な働き方やライフスタイルにかかわらない支援を強化することとしています。
湘南3市で比べるとどう違う?
湘南3市を比べると、対象年齢や基本的な制度の考え方はほぼ共通しています。
一方で、利用上限時間や減免条件には違いがあります。茅ヶ崎市と鎌倉市は月10時間まで利用できますが、藤沢市は令和8・9年度は月4時間までです。料金は3市とも標準的には1時間300円ですが、減免制度があり、生活保護世帯は3市とも実質0円です。
藤沢市が月4時間としている理由について、市のQ&A資料では、新規事業で利用率や実施事業者数の予測が難しいこと、事業者の負担も見通しにくいこと、そしてなるべく多くの家庭に利用してもらいたいことが挙げられています。市議会資料では、令和10年度以降は月10時間を上限とする方針も示されています。
茅ヶ崎市ではどうなっているのか?
茅ヶ崎市では、保育所などに在籍していない0歳6か月から満3歳未満の子どもが対象で、月10時間まで利用できます。
利用料は1時間300円が標準ですが、施設によって異なります。市の施設一覧では、200円の施設や400円の施設も掲載されており、実際には各施設ごとの確認が必要です。
減免制度もあります。
生活保護世帯は0円、市民税所得割世帯合算額77,101円未満の世帯や要支援家庭は、1時間100円で利用できます。
茅ヶ崎市の実施園は14施設
茅ヶ崎市の実施施設は、令和8年4月時点で14施設です。
掲載されている施設は、次のとおりです。
茅ヶ崎市立鶴が台保育園
ぽかぽか保育園
ことりの詩保育園
香川富士見丘幼稚園
茅ヶ崎みなもと幼稚園
Thank youキッズ保育園
Thank youキッズ分園舎
めもか保育ルーム
茅ヶ崎市私設保育施設まんまる保育室
めぐみの子幼稚園
認定こども園湘南やまゆり幼稚園
認定こども園湘南やまゆり第二幼稚園
松が丘こども園
湘南アイルド茅ヶ崎保育園
開始時期を見ると、4月開始が9施設、5月開始が3施設、7月開始が1施設、9月開始が1施設となっており、受け皿は段階的に広がる形です。
対象年齢や曜日・時間帯も施設ごとに異なるため、利用を考える際には、個別の条件確認が欠かせません。
課題は、受け入れ体制と保育士確保
一方で、この制度を広げていくためには課題もあります。
茅ヶ崎市の案内には、認定を受けても、施設での面談の結果、設備や人員配置の状況などにより利用できない場合があると記載されています。つまり、制度があっても、実際の受け入れは現場の体制に左右されるということです。
茅ヶ崎市は、2026年4月に向けて121人分の定員増を図るとともに、保育士確保対策にも取り組んできました。
保育士確保策としては、就職奨励金、宿舎借り上げ支援、配置基準を上回る保育士雇用費の補助、保育補助者の雇用費補助、就職相談会、保育士バンクなどが案内されています。
それでも、この制度は必要だと考えます
私は、この制度は今後さらに大切になっていくと考えています。
こども誰でも通園制度は、家庭とは異なる経験や、家庭以外の人と関わる機会を通じて、子どもの成長を支える制度です。小さなうちから家庭の外の世界に触れることは、子どもの社会性や安心できる関係性を広げていくことにもつながります。
また、子育ては家庭の中だけで抱え込まれやすく、孤立しやすいものでもあります。茅ヶ崎市のこども計画でも、育児に不安を抱える方の孤立防止や相談体制の確保を進める必要性が示されています。私は、この制度はそうした孤立を少しでも和らげ、必要なときに地域や支援につながる入口にもなりうると感じています。
おわりに
保育士確保や受け入れ体制の整備は、今後も大きな課題です。
しかし課題があるからこそ、制度を止めるのではなく、どうすれば現実に使いやすい仕組みにできるのかを考えていく必要があります。
子どもの育ちのために。
そして、子育て中の保護者が孤立しないために。
茅ヶ崎でも、この制度が着実に育っていくよう、現場の声と市民の声の両方を大切にしながら、これからも見ていきたいと思います。

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