最新情報

支えるだけではなく、自分で生きる力を支える市政へ

支えるだけではなく、自分で生きる力を支える市政へ

最近、改めて考えていることがあります。
それは、行政がすべてをやるのでもなく、「自分のことは全部自分で」と突き放すのでもなく、一人ひとりが自分を守る力、自分で考え行動する力を持ちながら、必要なところは行政がしっかり支え、地域や団体、企業とも力を合わせていくことが、これからの茅ヶ崎には必要なのではないかということです。
私は以前から、市民の皆さんからさまざまな相談を受けてきました。子どものこと、高齢者の暮らし、道路や交通、防災、地域活動。相談の内容は違っていても、そこから見えてくるのは、「行政が何をするか」だけでは解決できない課題が増えているということです。
もちろん、行政にしかできないことがあります。命を守るための防災対策、道路や公共施設などのインフラ整備、福祉、教育、子育て支援など、本当に必要なところには、きちんと予算を使わなければなりません。私は、財政が厳しいからといって、必要なものまで削ればいいとは思っていません。
一方で、何でも行政が用意し、誰かが助けてくれることを前提にしてしまうことにも限界があります。
そのことを特に強く感じるのが、災害です。
大きな地震や津波などの災害が起きた時、家族がいつも一緒にいるとは限りません。親は仕事、子どもは学校、高齢の家族は自宅。それぞれ別の場所にいるかもしれません。
親であれば、何があっても子どもを守りたいと思います。でも、現実には、守りたくてもすぐに駆けつけることができない状況があります。
だから私は、「子どもだから大人が守る」という考えだけではなく、「子どもだからこそ、自分の命を守る力を早い時期から身につける」という考え方も、とても大切だと思っています。
学校にいる時。
登下校している時。
友達と遊んでいる時。
家で一人の時。
地震が起きたら、まず何をするのか。
津波の危険がある場所なら、どこへ逃げるのか。
家族と連絡がつかなかったら、どう行動するのか。
助けが必要な時には、誰に、どう助けを求めるのか。
決められた避難訓練を繰り返すことも必要ですが、それだけでなく、「この状況だったら自分はどうする?」と、自分で考える訓練も必要だと思っています。
それは子どもを突き放すことではありません。
むしろ、自分自身を守れる力を身につけてもらうことこそ、子どもの命を守ることにつながると考えています。
「誰かが助けてくれる」だけではなく、「まず自分で自分の命を守る」。
そして、自分が安全になったら、周りの人にも目を向けられる。
子どもの頃から、そうした力を育てていきたいです。
私は、防災というと、避難所を増やす、備蓄を増やす、防災設備を整えるという話になりがちだと思っています。
もちろん、それも必要です。
でも、それと同時に必要なのが、「人を育てる防災」です。
自分の住んでいる地域には、どんな危険があるのか。
自宅からどこへ逃げるのか。
家族とはどこで合流するのか。
学校から帰れなくなった時はどうするのか。
自分の命を守るために、自分で判断できる人を増やす。
こうした防災教育を、もっと大切にしていきたいと思っています。
そして、この「自分でできる力を持つ」という考え方は、高齢者政策にもつながります。
高齢者というと、どうしても「支えられる側」として語られがちです。
でも、本当にそうでしょうか。
長く仕事をしてきた経験。
子どもを育ててきた経験。
地域で活動してきた経験。
趣味や技術。
人とのつながり。
一人ひとりが、それまでの人生の中で培ってきたものがあります。
年齢を重ねたからといって、その力がなくなるわけではありません。
私は、高齢者の皆さんにも、できるだけ外へ出て、人と会い、役割を持ち、地域とつながっていてほしいと思っています。
今日は誰かに会おう。
今日はここへ行こう。
自分にも役割がある。
自分を待っている人がいる。
自分の経験が誰かの役に立つ。
そう思えることが、やりがいや元気につながると思うからです。
だから私は、老人クラブなど、高齢者が地域で集まる活動をもっと充実させたいと考えています。
ただ補助金を増やせばいいということではありません。
今、活動を支えている会長や役員の負担はどうなっているのか。
新しく参加したい人が入りやすい雰囲気になっているのか。
同じ年代の人だけでなく、子どもや若い世代と交流できる機会をつくれないか。
高齢者自身がやってみたいことを提案できる仕組みをつくれないか。
地域によって事情も違います。
だから、それぞれの地域の声を聞きながら、活動しやすい環境を整えていきたいです。
「高齢者を支える」というだけではなく、「高齢者が元気でいられる仕組みを支える」。
その発想が必要だと思っています。
外に出ることが増えれば、人と会います。
人と話せば、孤立を防ぐことにもつながります。
歩く機会が増えれば、健康にもつながります。
地域活動に関われば、これまで培ってきた経験を生かすこともできます。
福祉、健康、地域コミュニティは、別々の話ではありません。
一つにつながっています。
だからこそ、行政も一つの部署だけで考えるのではなく、横につながって取り組む必要があります。
さらに、外に出てもらうためには、まちの環境も大切です。
例えば、私は街中にもう少し「座れる場所」があってもいいのではないかと思っています。
高齢者の方から、「少し休める場所があれば、もっと歩けるのに」という話を聞くことがあります。
これは高齢者だけの話ではありません。
妊婦さん、小さな子どもを連れた方、体調が悪くなった方、けがをしている方。誰にとっても、街中に少し座れる場所があることは安心につながります。
ベンチ一つでまちが変わるのか、と言われるかもしれません。
私は変わると思っています。
「ここまで歩けば座れる」
「ちょっと休んだら、もう少し歩ける」
そんな小さな安心が、外出するきっかけになることがあります。
ただし、ベンチを設置するために、すべて市の予算で整備する必要があるとも思っていません。
市内には、地域のために活動している慈善団体や地域団体があります。地域貢献をしたいと考えている企業や商店もあります。
例えば、そうした皆さんと協力しながら、寄付や協賛によってベンチを設置する仕組みをつくることもできるのではないでしょうか。
行政が設置可能な場所を整理する。
地域の皆さんから「ここにあったら助かる」という場所を聞く。
寄付や協賛を募る。
設置後の管理方法も考える。
行政だけではなく、地域全体で「歩きやすいまち」をつくっていく。
私は、こういう形のまちづくりをもっと広げていきたいと思っています。
お金をかける必要があるところには、きちんとお金をかける。
例えば、命に関わる防災対策、安全対策、子どもたちの教育環境など、行政が責任を持たなければならないところはあります。
そこは、必要だからこそ優先順位をつけ、予算を確保する。
一方で、市民、地域団体、企業の皆さんと協力できるものについては、一緒につくっていく。
市役所が全部を抱えるのでもない。
市民に全部をお願いするのでもない。
行政がやるべきこと。
市民自身ができること。
地域で支え合えること。
企業や団体と一緒にできること。
それぞれを整理し、力をつなげていくことが、これからの行政には必要だと思っています。
私は、これまで市民の皆さんと話す中で、「誰かが何とかしてくれればいい」と考えている方ばかりではないことを感じています。
むしろ、
「自分にも何かできることはないですか?」
「手伝いますよ」
「地域のためなら協力します」
と言ってくださる方がたくさんいます。
実際、今回もチラシのポスティングをお願いすると、「友達の分も持っていきます」「もう配りました」と声をかけてくださる方がいます。
地域活動でも、イベントでも、災害対策でも、人の力というのは本当に大きいです。
行政が、その力を生かせる仕組みをもっとつくればいい。
私はそう考えています。
これからの行政は、「サービスを提供する側」と「受ける側」という関係だけではなく、市民と一緒にまちをつくる関係へ変わっていく必要があるのではないでしょうか。
もちろん、「自分でできることは自分で」という言葉だけが先に進めば、支援が必要な人が置き去りになってしまいます。
それは違います。
病気や障がい、経済的な事情、家庭環境など、自分一人の力だけではどうにもならないことがあります。
そういう時こそ、行政が支える役割を果たさなければなりません。
私は、「自立」と「支援」は反対のものではないと思っています。
必要な時にきちんと支えられるからこそ、その人が再び自分の力で歩いていける。
支援の目的は、ただ支え続けることだけではなく、その人が持っている力を引き出すことにもあると思っています。
これは、子どもにも、高齢者にも、誰にでも共通することです。
子どもには、自分で考える力を。
高齢者には、地域で役割を持ち続けられる環境を。
困っている人には、再び自分らしく暮らしていくための支援を。
地域には、人と人が支え合えるつながりを。
そして行政には、その力をつなぎ、必要なところに予算を使い、実行する責任があります。
私は、この関係をつくっていきたいと思っています。
茅ヶ崎は、それができるまちだと思っています。
大きな都市ではありません。
だからこそ、人と人の顔が見える距離があります。
地域で活動する方がいます。
お店を営む方がいます。
文化や音楽に関わる方がいます。
子育てを支える方がいます。
高齢者を支える方がいます。
地域のために何かしたいと思っている企業や団体があります。
そうした力を行政がつないでいけば、もっと暮らしやすいまちにできると思います。
私は、何でも大きな事業を行うことが市政だとは思っていません。
ベンチ一つでもいい。
道路の小さな安全対策でもいい。
高齢者が一回外へ出るきっかけでもいい。
子どもが自分で命を守る判断を一つ身につけることでもいい。
暮らしの中の小さな変化を積み重ねることが、まち全体の安心や豊かさにつながっていきます。
その一方で、大きな予算を使わなければ解決できない課題から逃げてはいけません。
必要なものには必要な予算をつける。
そのためには、今行っている事業を見直すことも必要です。
限られた財源だからこそ、何を守り、何を変え、何を新しく始めるのかを明確にする。
そして、「財政が厳しいからできません」で終わらせるのではなく、市民、地域、民間と協力することでできる方法はないかを考える。
私は、そんな市役所にしたいです。
「支える行政」だけではなく、「一人ひとりが生きる力を持てるよう支える行政」へ。
行政が全部やるのではない。
市民に全部を任せるのでもない。
一人ひとりが持っている力。
地域が持っている力。
企業や団体が持っている力。
そして行政が持っている力。
それぞれをつないでいく。
防災では、自分の命を守れる人を増やす。
子どもには、自分で考え、判断し、行動できる力を育てる。
高齢者には、外に出て、人とつながり、役割を持って元気に暮らせる環境をつくる。
まちには、少し休めるベンチのような、暮らしに寄り添った小さな仕組みを増やす。
そして、本当に行政が担わなければならないところには、きちんと予算を使う。
私は、こうした一つひとつを積み重ねながら、「生活しやすい」「住みやすい」と実感できる茅ヶ崎をつくっていきたいと思っています。
誰かに任せるだけではなく、自分たちのまちは自分たちでつくる。
でも、困った時には一人にしない。
自分でできることは自分で。
一人では難しいことは地域で。
地域だけでは難しいことは行政が支える。
そんな支え合いが自然にできる茅ヶ崎へ。
一人ひとりの力を、まちの力に。
そして、その力をきちんと政策と予算、実行につなげていく。
それが、私が目指したい市政の姿です。
声を、予算と実行へ。
声が届き、暮らしが動く茅ヶ崎へ。


メッセージ受付中!

茅ヶ崎のまちのこと、市議会のこと、みなさんの暮らしの中でのお気づきのことなど、
何かありましたらお気軽にお問い合わせください。
内容をしっかりと拝見し、お返事させていただきます。