第五回 市民の声はどうすれば市政に届くのか
シリーズ「私が目指す市政」第5回
市民の声は、どうすれば市政に届くのか
― 聞くだけでは終わらせない市役所へ。―
市議会議員として活動する中で、私はたくさんの市民の皆さんから声をいただいてきました。
「どこに相談したらいいのか分からない」
「市役所に相談したけれど、担当が違うと言われた」
「話は聞いてもらった。でも、その後どうなったのか分からない」
こうした声を聞くたびに考えてきたことがあります。
市民の声は、どうすれば本当に市政に届くのだろう。
市役所には、それぞれ専門の部署があります。
福祉、子育て、教育、防災、道路、交通、高齢者支援など、担当を分けることは行政を動かすために必要です。
でも、市民の暮らしは部署ごとに分かれてはいません。
例えば、高齢になって病院へ通うことが難しくなったとき。
それは「高齢者福祉」の問題でもあり、「交通」の問題でもあります。
外出する機会が減れば、孤立や健康にもつながっていきます。
子どもの通学路についても同じです。
道路の安全、交通、防犯、学校、地域との連携など、一つの相談の中にいくつもの課題が重なっています。
市民の皆さんが困っていることを、自分で行政の担当部署ごとに切り分ける必要はないはずです。
私は、市民の声を受け止めたところから、必要な部署につなぎ、課題を整理し、できることを考える市役所にしていきたいと思っています。
そして、もう一つ大切なのが、「聞いた後」です。
相談を受ける。
意見を聞く。
そこで終わってしまえば、暮らしは変わりません。
すぐにできることなのか。
予算が必要なのか。
制度を変える必要があるのか。
国や県との調整が必要なのか。
今はできないのであれば、その理由は何なのか。
一つひとつ整理し、次の行動につなげていく。
そして、市民の皆さんにも「どうなったのか」が分かるようにする。
私は、そこまでが行政の仕事だと考えています。
もちろん、いただいた要望をすべて実現できるわけではありません。
限られた予算の中では優先順位も必要です。法律や制度によって、市だけでは解決できないこともあります。
だからこそ、できる・できないだけで終わらせず、「なぜなのか」「では、何ができるのか」を伝えることが大切です。
デジタル化、DXもそのための手段です。
便利なシステムを導入すること自体が目的ではありません。
相談しやすくなる。
同じ説明を何度もしなくて済む。
必要な情報につながりやすくなる。
市民の声が庁内で共有される。
その後どうなったのかが見える。
そうした、市民にとっての変化につなげてこそ意味があります。
私は11年間、市民の皆さんから声をいただき、それを行政につなぐ仕事をしてきました。
その経験から感じているのは、市民の声の中には、これからの茅ヶ崎をより良くするためのヒントがたくさんあるということです。
一人の困りごとだと思っていたことが、実は地域全体の課題だった。
そんなことも少なくありません。
だから私は、
「相談できる市役所」から、もう一歩先へ。
声を受け止め、課題を整理し、必要な部署をつなぎ、予算や制度を考え、実行へつなげる。
そして、その結果を市民へ返す。
私が掲げている、
「声を、予算と実行へ。」
という言葉には、そんな市政への思いを込めています。
市民の声を聞くことは、ゴールではありません。
そこから、市政を動かす。
そんな市役所を目指します。

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